【ひざ痛】治療例
治療の効果を知って頂きたいので、症例の一部を掲載しています。
症例2(ひざが痛くて正座ができない)
患者
70代 女性 豊川市
来院
2017年1月
症状
半年前に転んで膝を打ち、整形外科で骨折と診断された。シップと痛み止めを処方されて極力安静を保って様子をみていた。一か月後の再検査では骨折は治ったからもう大丈夫と言われた。しかし、半年経った今でも膝を曲げようとすると膝前面が痛くて正座ができない。歩行時は痛みがないので生活するには支障は無いが、今まで正座をする機会が多かったので不便さを感じる。何とか正座できるようになりたい。
治療と経過
まずは中心軸となる仙骨を整えるためにお尻のツボに鍼をした。四頭筋周辺の緊張を取ってからうつ伏せになってもらい、他動的に踵がおしりに付くまで膝を曲げてみたが僅かに痛む程度だった。本人に正座してみるように言うと、まだ痛くて出来ないと言う。そこで今度は足首前面の緊張を取って再びうつ伏せになってもらい、他動的に踵がおしりに付くまで膝を曲げて、痛み無くしっかり曲げれていることを本人に自覚してもらった。その後再度正座をしてもらうと恐る恐るながら正座をすることができた。
同時に治療した症状
なし
主に使用した活法整体
膝根(L)、ひざの空気抜き、骨曲げ
まとめ
本人の意識の中で「ひざを曲げると痛い」という情報が深くインプットされており、そこを無くすことに多くの時間を費やした。施術としては膝というより下半身の緊張を取ることを重点においた。「痛み無くひざが曲げれている」と本人が認識することが非常に重要であり、恐怖心が取れるまで少し時間がかかったが、下半身の緊張を取るだけで良くなった例である。
症例1(イスから立ち上がるときに膝が痛い)
患者
50代 女性 豊川市
来院
2016年5月
症状
一か月くらい前から左ひざの内側に違和感を感じ出した。一週間前から痛み出して、イスから立ち上がろうとすると痛くて力が入らず立ち上がれない。膝は曲がるので正座はできるが、正座から立ち上がろうとすると同じように痛くて立ち上がれない。同時に左の股関節付近も痛い時がある。
治療と経過
まずは中心軸となる仙骨を整えるためにお尻のツボに鍼をした。この時点で痛みは半分くらいに減っていた。次に本人が気になっている股関節の調整をして、さらに内転筋の張りが気になったので、活法整体で緩ませた。だいぶ楽になったと言って喜んで帰ったが、3回目の治療までは「痛みがすぐに再発してしまう」と言って悩んでいた。4回目以降は痛みの再発も少なくなったようである。
同時に治療した症状
股関節の調整
主に使用したツボ、および活法整体
膝根(L)、殷門、内転筋の導引
まとめ
股関節や仙骨周囲の筋肉を調整することで効果が現れた。痛みは膝に出ていても、膝自体に原因が無いということも多いので、膝に関係する筋肉をケアしてあげることが大切である。
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、あくまでも当院の治療例であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。